この記事を書いた人

「日本泌尿器科学会泌尿器科 専門医」の資格を持ち、医師として約8年医療現場に立つ。
特に感染症、排尿障害、尿路結石、がん診療を得意としている。
2026年6月に我孫子でクリニックを開業予定。
ED(Erectile Dysfunction 勃起不全)は、日本の成人男性の多くが直面する可能性のある症状です。20代以降の若い世代含めて悩む方が多いですが、適切な治療を受ければ改善できるケースが多いです。
また、心血管疾患や糖尿病などの全身性疾患の早期兆候である場合があります。そのため、EDの診断を契機に全身的な健康状態を評価することも重要です。
EDの症状
EDは、以下のような症状がある状態を指します。
- 勃起ができない(完全に勃起しない)
- 勃起するが維持できない(途中で萎えてしまう)
- 勃起の硬さが十分でない(挿入が難しい)
一時的に勃起しにくいことがあっても、継続的にこれらの症状がある場合はEDの可能性があります。
EDの評価
国際勃起機能スコア(IIEF-5)などの評価ツールを用いて診断されることが一般的で、セルフチェックに用いることができます。IIEF-5では、以下の5つの質問に基づき、スコアが22点未満の場合にEDの可能性があるとされます。
Q1: 勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか?
1点:非常に低い
2点:低い
3点:普通
4点:高い
5点:非常に高い
Q2: 性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な硬さになりましたか?
0点:性的刺激一度も無し
1点:全く無しまたはほとんど無し
2点:たまに(半分よりかなり下回る回数)
3点:時々(半分くらい)
4点:おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
5点:毎回またはほぼ毎回
Q3: 性交中、挿入後何回勃起を維持できましたか?
0点:性交の試み一度も無し
1点:全く無しまたはほとんど無し
2点:たまに(半分よりかなり下回る回数)
3点:時々(半分くらい)
4点:おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
5点:毎回またはほぼ毎回
Q4: 性交中に性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
0点:性的刺激一度も無し
1点:ほとんど困難
2点:かなり困難
3点:困難
4点:やや困難
5点:困難でない
Q5: 性交を試みた時に、何回満足できましたか?
0点:性交の試み一度も無し
1点:全く無しまたはほとんど無し
2点:たまに(半分よりかなり下回る回数)
3点:時々(半分くらい)
4点:おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)
5点:毎回またはほぼ毎回
EDの原因
EDの原因は大きく分けて 「器質性」「心因性」「薬剤性」の3つに分類されます。
器質性ED(身体的な原因)
加齢や生活習慣病などが関係し、血管や神経の異常によって起こるEDです。
- 加齢(40代以降で増加)
- 血管性(糖尿病・高血圧・高脂血症・動脈硬化など)
- ホルモン異常(テストステロン低下、甲状腺機能異常など)
- 神経障害(脊髄損傷、前立腺手術後など)
心因性ED(心理的な原因)
ストレスや不安が原因で、心理的な影響で勃起が妨げられるタイプです。
- 仕事や人間関係のストレス
- 性的なトラウマ(過去の失敗経験など)
- パートナーとの関係性の問題
若い世代にも多く見られるタイプです。
薬剤性ED(常用薬の副作用)
- 向精神薬 (うつ病の薬など)
- 血圧を下げる薬
- 前立腺肥大症の薬
- AGA(脱毛症治療)の薬 など
多くのケースで、身体的要因と精神的要因が複合的に絡み合っています。例えば、糖尿病による血流障害がある人が、「勃たなかったらどうしよう…」という不安を抱えることでEDが悪化することがあります。
また、 喫煙・飲酒・運動不足 などの生活習慣もEDを引き起こすリスクを高めます。
EDの治療
1. 生活習慣の改善
禁煙、適度な運動、健康的な食事、体重管理が有効な場合があります。
2. 原因疾患の治療
原因となる他疾患がある場合は、その治療を優先します。
例えば、内分泌異常が原因の場合、ホルモン補充療法を行うことがあります。
3. 薬物治療
PDE5阻害薬が第一選択薬です。
これらの薬剤は、陰茎海綿体の平滑筋弛緩を促進し、血流を増加させることで勃起を助けます。
当院で取り扱っているED治療薬
- バイアグラ
- シアリス
- レビトラ
- シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)
- タダラフィル(シアリスのジェネリック)
- バルデナフィル(レビトラのジェネリック)