包茎

包茎とは?

包茎とは、陰茎の先端(亀頭)が包皮に覆われており、包皮をむいても亀頭が十分に露出しない、あるいは露出しづらい状態を指します。

小児では成長過程でよくみられる状態ですが、成人でも包茎が残ることがあります。

小児では自然に改善することも多い一方、成人では炎症や糖尿病などが関与していることもあります。

包茎の種類

包茎は大きく以下のように分類されます。

真性包茎

包皮の出口が狭く、亀頭を露出できない状態です。

炎症や排尿障害の原因となることがあります。

仮性包茎

普段は包皮に覆われていますが、手でむくと亀頭を露出できる状態です。

日本人では比較的多くみられます。

嵌頓(かんとん)包茎

無理に包皮をむいた後に戻らなくなり、亀頭が締め付けられる状態です。

強い腫れや痛みを伴い、循環障害を起こすこともあるため、緊急処置が必要になることがあります。

小児の包茎について

小さいお子さんでは、包皮と亀頭が自然にくっついていることが多く、多くは「生理的包茎」と呼ばれる正常な状態です。

新生児ではほとんどが包皮をむくことができませんが、成長とともに徐々に改善していきます。

一般的には、3歳頃で約半数、思春期頃には多くが自然に改善するといわれています。

そのため、症状がなければ無理にむく必要はありません。

小児で注意が必要な症状

以下のような場合は、診察をおすすめします。

  • 包皮が腫れる・赤くなる
  • 包皮炎を繰り返す
  • 排尿時に包皮が風船のように膨らむ
  • 尿の勢いが弱い
  • 痛みがある

小児の治療

経過観察

症状のない生理的包茎では、まず経過観察を行います。

外用薬治療

包皮が狭い部分にステロイド外用薬を使用することで、改善が期待できる場合があります。

小児では比較的高い効果が期待できます。

手術療法

炎症を繰り返す場合や、改善しない場合には手術を検討します。

成人の包茎について

成人では、小児期から続いている場合のほか、炎症や糖尿病などをきっかけに悪化することがあります。

成人包茎による症状や注意点

以下のような症状がみられることがあります。

  • 包皮炎を繰り返す
  • においや汚れがたまりやすい
  • 排尿しづらい
  • 性交時の痛み
  • 亀頭が敏感すぎる

また、慢性的な炎症が続くことで、まれに陰茎癌のリスク上昇につながることもあります。

成人の治療

外用薬治療

軽度の場合はステロイド外用薬を使用することがあります。

手術療法(包茎手術)

成人では、環状切除術(包茎手術)が標準的な治療です。

余分な包皮を切除し、亀頭を露出しやすくします。

嵌頓包茎の場合は・・・

嵌頓包茎では、まず腫れを抑えながら包皮を戻す処置を行います。

戻らない場合には、緊急処置が必要になることがあります。

強い痛みや腫れがある場合は、早めの受診が重要です。

まとめ

包茎は小児から成人までみられる比較的一般的な状態です。

小児では自然に改善することも多いため、症状がなければ経過観察となることがあります。一方で、炎症や排尿障害を伴う場合や、成人の真性包茎では治療が必要になることがあります。

気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。