性感染症

性感染症とは?

性感染症は、性行為を介して感染する病気の総称です。

尿道や性器だけでなく、のど(咽頭)や直腸などにも感染することがあります。自覚症状が乏しいことも多く、知らないうちに感染が広がってしまうことがあるため注意が必要です。

若い世代を中心に増加傾向にあり、誰にでも起こりうる身近な病気です。

性感染症の主な種類

性感染症にはさまざまな種類があり、それぞれ症状・検査・治療が異なります。

尿道炎(淋菌・クラミジアなど)

排尿時の痛みや尿道からの分泌物が特徴です。
(詳しくは「尿道炎のコラム」をご参照ください)

性器ヘルペス

ヘルペスウイルスによる感染症です。

主な症状

  • 性器周囲の水ぶくれやただれ
  • 強い痛みやしみる感じ

検査

病変部からの検体でウイルス検査を行います。

治療

抗ウイルス薬の内服や外用で症状を抑えます。
一度感染すると体内にウイルスが残るため、再発することがあります。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症です。

超音波検査はスクリーニングに用いますが、複雑性腎嚢胞の評価にはCTやMRIが必要になることがあります。

主な症状

  • 性器や肛門周囲にイボ状の病変
  • 徐々に増大・拡大する

検査

視診で診断することが多く、必要に応じて追加検査を行います。

治療

  • 外用薬(塗り薬)
  • 液体窒素による凍結療法
  • 外科的切除やレーザー治療

再発することもあるため、経過観察が重要です。

カンジダ感染症

カンジダという真菌(カビ)による感染症です。性行為以外でも発症することがあります。

主な症状

  • 外陰部の強いかゆみ
  • 白くポロポロとしたおりもの
  • ヒリヒリした痛み

検査

分泌物の顕微鏡検査や培養検査を行います。

治療

抗真菌薬(腟錠・外用薬・内服薬)を使用します。
再発を繰り返すこともあります。

梅毒

近年増加している性感染症の一つで、進行に応じて症状が変化します。

主な症状(ステージごと)

第1期:感染部位にしこりや潰瘍(痛みが少ない)
第2期:全身に発疹(手のひら・足の裏など)
第3期:全身の皮膚や筋肉にゴムのような腫瘍が発生
第4期:未治療の場合、心臓や神経に影響

検査

血液検査で診断を行います。

治療

抗菌薬(主にペニシリン系)で治療します。
治療後も経過観察が必要です。

その他の感染症

  • トリコモナス感染症
  • HIV感染症
  • B型・C型肝炎

なども性感染症に含まれます。

性感染症の主な症状

性感染症では以下のような症状がみられることがあります。

  • 排尿時の痛み
  • 尿道や性器からの分泌物
  • 性器のかゆみや違和感
  • 水ぶくれ・ただれ・イボ
  • 不正出血や下腹部痛

ただし、症状がほとんど出ない場合も多いため注意が必要です。

性感染症の検査

性感染症が疑われる場合は、原因に応じて検査を行います。

  • 尿検査
  • PCR検査(遺伝子検査)
  • 培養検査・顕微鏡検査
  • 血液検査(梅毒・HIV・肝炎など)

必要に応じて、のどや直腸の検査を行うこともあります。

性感染症の治療

性感染症の治療は原因となる病原体によって異なります。

例えば、

細菌感染(淋菌・クラミジア・梅毒など)抗生剤で治療します。
ウイルス感染(ヘルペスなど)抗生剤で治療します。
真菌感染(カンジダ)抗真菌薬で治療します。

パートナーの検査・治療も重要です

性感染症では、自分だけでなくパートナーも同時に検査・治療を行うことが重要です。

再感染(ピンポン感染)を防ぐためにも、必ず一緒に対応する必要があります。

以下のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 症状がある
  • パートナーが感染している
  • 心当たりのある接触があった
  • 症状がなくても不安がある

尿道炎について

排尿時の痛みや分泌物がある場合は、尿道炎の可能性があります。
詳しくは「尿道炎のコラム」をご参照ください。

まとめ

性感染症は誰にでも起こりうる病気ですが、早期発見・早期治療により改善が期待できます。また、適切な検査と治療に加え、パートナーを含めた対応が再発防止につながります。

気になる症状や不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

当院ではブライダルチェックとして、血液による、肝炎・梅毒・HIVチェック、尿によるクラミジア・淋病のチェックを行っています。(ブライダルチェックは自費診療になります。)