いびきだけじゃない?こんな人はSAS検査を―睡眠時無呼吸症候群の10のサイン
睡眠時無呼吸症候群(SAS)というと、
「大きないびきをかく人の病気」
「寝ている間に呼吸が止まる病気」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん、いびきや睡眠中の無呼吸はSASを疑う重要なサインです。
しかし睡眠時無呼吸症候群では、日中の眠気、朝の頭痛、疲れが取れない、夜間頻尿、高血圧など、一見すると睡眠とは関係なさそうな症状がみられることもあります。
また、寝ている間に起こる病気のため、本人が気づいていないことも少なくありません。
今回は、睡眠時無呼吸症候群を疑うきっかけとなる10のサインをご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群を疑う10のサイン
① 大きないびきをかく
睡眠時無呼吸症候群の代表的なサインです。
特に、毎晩のように大きないびきをかいている方や、いびきの途中で急に静かになり、その後また大きないびきが始まるような場合には注意が必要です。
② 「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われた
自分では気づきにくいため、ご家族からの指摘はとても重要です。
「いびきが急に止まる」
「しばらく呼吸していないように見える」
と言われたことがある方は、一度睡眠中の呼吸状態を調べてみることをおすすめします。
③ 寝ている途中で息苦しくなる・何度も目が覚める
睡眠中に気道が狭くなると、息苦しさを感じたり、何度も目が覚めたりすることがあります。
本人が無呼吸そのものを自覚していなくても、「夜中に何度も目が覚める」という形で現れることがあります。
④ しっかり寝ても疲れが取れない
「睡眠時間は十分なのに、朝すっきりしない」、「寝ても疲れが残っている」
という症状も睡眠時無呼吸症候群でみられます。
無呼吸や低呼吸が繰り返されると、しっかり覚醒していなくても睡眠が細かく分断され、長時間寝ていても十分な休息が得られないことがあります。
⑤ 日中に強い眠気がある
仕事中や会議中、電車の中などで強い眠気を感じることがあります。
特に、運転中に眠くなる場合は注意が必要です。
一方で、睡眠時無呼吸症候群があっても強い眠気を自覚しない方もいます。
「昼間眠くないから睡眠時無呼吸症候群ではない」とは限りません。
⑥ 朝起きたときに頭痛がある
睡眠時無呼吸症候群では、起床時の頭痛がみられることがあります。
頭痛にはさまざまな原因がありますが、朝の頭痛に加えて、いびきや無呼吸、熟睡感の低下などがある場合には、睡眠時無呼吸症候群も原因の一つとして考えます。
⑦ 夜中に何度もトイレに起きる
意外かもしれませんが、夜間頻尿も睡眠時無呼吸症候群でみられる症状の一つです。
夜間頻尿には前立腺肥大症や過活動膀胱などさまざまな原因がありますが、睡眠時無呼吸症候群によって夜間の尿量が増えたり、睡眠が分断されたりすることが関係している場合があります。
特に、
「夜中に何度もトイレに起きる」
「夜間の尿量が多い」
「いびきや無呼吸もある」
という方では、膀胱や前立腺だけでなく、睡眠にも目を向けることが大切です。
→【夜中に何度もトイレに起きるのは、睡眠時無呼吸が原因かもしれません】
⑧ 高血圧を指摘されている
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中の低酸素状態や睡眠の中断が繰り返されることで、血圧にも影響します。
そのため、いびきや無呼吸などに加えて高血圧がある方では、睡眠時無呼吸症候群が隠れていないか確認することがあります。
⑨ 肥満・最近体重が増えた
肥満は睡眠時無呼吸症候群の重要な危険因子です。
首や喉の周囲に脂肪がつくことで空気の通り道が狭くなり、睡眠中に気道が塞がりやすくなります。
「以前はいびきをかかなかったのに、体重が増えてからいびきがひどくなった」という場合にも注意が必要です。
⑩ 痩せていても、いびき・無呼吸がある
睡眠時無呼吸は太っている人だけの病気ではありません。
顎が小さい、顎が後ろに下がっている、舌や喉の形などによって、もともと空気の通り道が狭い方もいます。
そのため、痩せている方でも、いびきや無呼吸を指摘されている場合には注意が必要です。
→【太っていなくてもSASになる?痩せ型でも注意したい睡眠時無呼吸】
睡眠時無呼吸症候群は「眠気がある人」だけの病気ではありません
睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸や低呼吸によって睡眠が何度も妨げられます。
その影響は眠気だけではなく、疲労感、起床時頭痛、夜間頻尿、高血圧、集中力の低下など、さまざまな形で現れることがあります。
そのため、「自分は昼間眠くないから大丈夫」と判断しないことも大切です。
気になる方は、自宅で簡易検査ができます
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、睡眠中の呼吸状態を実際に調べます。
当院では、ご自宅で行える睡眠時無呼吸症候群の簡易検査に対応しています。
小型の検査機器を装着して普段通りに眠っていただき、睡眠中の呼吸状態や酸素の状態などを調べます。
入院する必要はなく、普段の睡眠環境で検査することができます。
検査結果や症状に応じて、必要な方には詳しい検査や治療をご案内します。
→【睡眠時無呼吸症候群の検査は自宅でできる?簡易検査について解説】
「自分も睡眠時無呼吸症候群かも?」と思ったらご相談ください
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に起こるため、自分では気づきにくい病気です。
「いびきは昔からだから」
「昼間はそれほど眠くないから」
「太っていないから」
と考えていても、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
ご家族から無呼吸を指摘された方や、今回ご紹介したサインが複数当てはまる方は、一度睡眠中の呼吸状態を調べてみることをおすすめします。
当院では、ご自宅でのSAS簡易検査から、必要に応じた検査・治療、CPAP治療の継続管理まで対応しています。
気になる方はお気軽にご相談ください。